株価に絶対はない
株投資に絶対はないと思います。明日の株価は誰にも分からないという事を原則にしています。
絶対に上がる株はないので、自分の資産の中でなくなってもいいお金でやらないといけません。生活費をあてていて、株価が下がっている時に切り崩さなければないらないような投資の仕方をするのは論外です。それを踏まえ、株価が暴落している今、将来株価が戻った時に資産として持ち続けられそうな株式をランキングしてみました。その観点から、今購入しておきたい株です。
株価が安くなっているチャンス
暴落時はチャンスとも言えます。優良株が激安購入できるチャンスです。配当率のいい株式を購入しておきたいです。底値を見極める事はできませんが、この新型コロナウィルスが、ただの風邪だとみんなが気づいた時に、この騒ぎが納まった時に株価は自然と戻るでしょう。
配当性向・優待に着目
株価に対して、配当金が高いもの。さらに優待に価値がありそうなものを比較し、順位付けしました。
米中貿易戦争からコロナへ
米中の貿易戦争により影響を受け、さらに新型コロナパニックにより売りが加速している現状です。コロナパニックが終息し、さらに貿易が活発化された時に経営が健全化、株価も上がってくるものと思います。
株価が割安と判断するのはPERが5~6倍になっているところです。ただ、それは市場判断で今後の業績を見越した形での売りがでている状況だと思います。そのリスクを見極める事ができれば投資できるかと。その観点から、購入しておきたい株式をランク付けしました。
分析の中には、現状市況がどのように判断して売りがでているかもまとめています。
コロナはいずれ終息する
コロナ問題はいずれ終息していくという観点から投資を考え進めてみます。現在あらゆる株が安くなっており、銘柄を間違えなければコロナ終息後に資産を増やせるはず。その間は、あれよあれよと株価が下がるかもしれないので含み損を抱えてしまうかもしれませんが、安くなった時に買っているので、ちょっと前と比べればお得な値段で買えたと思えば気持ちも楽。
財務が良くて、配当が高い会社を買っておけばまず間違いないかと。そこに景気敏感株を避ける事ができれば終息後の戻りは早いものと思います。
※投資はあくまでも自己責任ですよね。明日の株価は誰にも分からない。絶対に上がる株はないという事を念頭に利益は保証されませんので、ご注意ください。
1位 オリックス
株主優待
権利確定日 3月末、9月末
更新日 2020/02/18
自社取引先取扱商品等カタログギフト 100株以上 (3月のみ)
※3年以上継続保有の場合、カタログの内容は異なる
配当実績 2019.3
1株配当76円
業種
リース手始めに生保、不動産など多角化、海外展開突出。エネルギー、空港運営など事業投資も
PER/PBR
PER 6.35 株価収益率=時価総額÷純利益 15以下なら割安
PBR 0.65 株価純資産倍率=株価÷1株あたりの株主資本
※1株あたりの株主資本=株主資本÷発行済み株式数
※1.0以下なら健全
EPS(一株あたり当期利益)(円) 252.92円
ROE(自己資本利益率)(%) 11.60% ROEは10%程度が目安といわれる
自己資本比率 23.4% 一般的な自己資本比率、可もなく不可もなく
一株益の変遷も順調に増えているが。本年は前年を下回る見込み
17.3 208.9
18.3 244.4
19.3 252.9
20.3 237.9(予想)
営業CF 5,876(5,466)億円 十分なプラス圏 本業が順調に行っている
投資CF -8,739(-4,115) 億円 設備投資などの固定資産への投資を積極的に行っている
財務CF 1,666(1,435) 億円 借入金や社債などで資金調達している
現金等 12,835(13,212) 億円 前の期と比べて微減
分析
本業のリースから、不動産・金融・クレジットなど幅広く手を出しています。金融・不動産は、世界経済の影響を大きく受ける分野となり、コロナショックが長引く事になれば打撃も大きい株という事になります。
PER 6.35という事でかなりのお買い得銘柄。株価と比較した配当金(配当性向)も高くさらに優待も評判の良いふるさとカタログギフトとなっています。
今後の業績悪化により、株価ががっくり下がる可能性も否定できないため不安定要素も満載ですが、少し前までと比較するなら15万円以下でオリックスが買えるの?という爆安状態です。
2020/3/27だいぶ戻してきてます
1,100円台だった株価も1,439.0まで戻してきてます。やっぱり人気が高く地力のある銘柄はすっと戻していきますね。あとは決算発表があった時にコロナの影響受けるでしょうからさがるのはそのタイミングでしょうか。
2位 小松製作所
1株配当
110.00円
PER/PBR
PER 6.01倍 株価収益率=時価総額÷純利益 15以下なら割安
PBR 0.85倍 株価純資産倍率=株価÷1株あたりの株主資本
※1株あたりの株主資本=株主資本÷発行済み株式数
※1.0以下なら健全
EPS(一株あたり当期利益)(円) 271.81円
17.3 120.3
18.3 208.3
19.3 271.8
20.3 186.4(予想)
配当金を出すために十分な利益を上げていて、本年予想を除いて利益は拡大してきている。
自己資本比率 48.4% 目安40%を超える超優良企業
ROE 14.7% 目安10%を超え稼ぐ力のある優良企業
営業CF 2,025 ( 1,483) 億円 前期よりプラス本業がうまくいっている
投資CF -1,872 (-3,777) 億円 設備投資などの固定資産への投資は前期より控えている
財務CF -36 ( 2,439)億円 借入金や社債などを返済している
現金等 1,484 ( 1,443)億円 十分な現金を持っている
業種
建設機械で世界2位。アジアでも幅広く展開。IT活用強み。基幹部品は日本、組み立て現地化
分析
コマツ株価は景気敏感株にあげられますが、今回のコロナウィルスの影響でかなり下げました。コロナショックの前から、業績を下げ、ジリジリ下げてはいたものの、コロナショックにより一気に下げるという結果となりました。
ただ、財務は盤石。
また、今回はコロナショックで一時的に異常な下げになっていますが、都市開発などはとどまる事はなく、今後も続く事が予想されます。その中で油圧系の万能建機を開発・販売しているコマツは今後も株価が上昇していくものと思います。
下落している今が超お買い得なのではと思います。
中国の建機大手、三一重工が2月、株式時価総額で初めてコマツを抜き、米キャタピラーに次ぐ世界2位に躍り出た。新型コロナウイルスの震源地にありながら、中国政府による景気対策への期待などで株価が上昇。コロナ警戒で急落したコマツを上回った。技術力も年々向上しており、世界の建機業界はキャタピラー、三一、コマツの「3強時代」に入ろうとしている。
中国・三一がコマツ抜く、コロナ相場に建機未来図
世界第2位を誇っていたコマツですが、中国の旺盛な建設意欲により、中国メーカーである三一重工が世界第2位に踊り出ました。
建機においてはメンテナンスが必須であり、一時的にコマツを抜いたとしても、世界販売網、メンテナンス網を持っているコマツとしては特に焦り・競争相手とはみなしていないようですが、やっぱりちょっと気になりますよね。
買いそびれた
もっと安くなるかなと思って16万円台を見守っていました。すると、その当日からするすると値段が上がっていき、2020/3/27 2,018円。失敗したぁ。もう、ちょっと買う気にはなれないかな。権利確定が終わって下がるタイミングがあるか、もしくは決算悪くてまた16万円くらいまで落ちてくれないかなぁ。
3位 双日
1株配当
1株配当17円
PER/PBR
PER 5.02
PBR 0.56
EPS(一株あたり当期利益)(円) 56.3円
2017.3 32.6
2018.3 45.4
2019.3 56.3
2020.3 53.9(予想)
営業CF 964( 988)億円 前期より微減だが本業がうまくいっている
投資CF -422(-864) 億円 設備投資などの固定資産 を積極的に行っている
財務CF -749(-130) 億円 借入金や社債などを返済している
現金等 2,856( 3,052) 億円 前期と比べて現金は微減だが、問題になるほどの減少ではない
ROE(自己資本利益率)(%) 11.7% ROEは10%程度が目安といわれるのでまずまずの成績
業種
総合商社。03年に日商岩井とニチメンが統合。自動車、航空、肥料に強み。持分で鉄鋼、LNG
分析
世界経済の減速の影響を受け、通期業績見通しを720億円から 660億円に修正する
期末配当予想は8.5円と期初予想から据え置き(年間配当17円) 連結配当性向は31.8%
特に落ち込みの激しい分野は自動車です。
主にアジア地域での自動車販売における全需低迷や 販促活動による利益率低下等を踏まえ、見通しを下方修正しています。今回のコロナの影響によりさらに顕著化するでしょう。これを織り込んだ数字が株価に出ていると思います。
直近3年間、利益を積み増しており現金も十分に確保していることから倒産などの憂き目に会うことはないかと思いますが株価が表している通り規模的には大きくないのであまり動揺が長引くと不安が先行すると思います。
4位 丸紅
配当
1株配当34円
PER/PBR
PER 5.15
PBR 0.6
EPS(一株あたり当期利益)(円) 130.7円
2017.3 88.1
2018.3 119.4
2019.3 130.7
2020.3 115.2(予想)
営業CF 2,848 ( 2,534) 前期よりプラス本業がうまくいっている
投資CF 225 ( -497) 所持していた固定資産の売却などでプラス、設備投資は行っていない
財務CF -4,274 (-2,695) 借入金や社債などを返済している
現金等 5,092 ( 6,258) 前期と比べて現金は微減だが、問題になるほどの減少ではない
ROE 13.9% ROEは10%程度が目安といわれるのでまずまずの成績
業種
芙蓉グループの総合商社大手。穀物、発電で商社首位。プラントや輸送機、農業化学品に強み
分析
株価の落ち込みがかなり激しいです。
先進国や中国の景気減速に加え、米中通 商摩擦の継続から中国以外の多くの新興国でも景気が減速しました。これをうけて、米国をはじ め各国で金融緩和の動きがみられました。12月に米中通商協議において部分合意がみられ、更なる景況感の悪化は回避されましたが、先行き不透明感は残りました。この間、原油をはじめとす る商品市況は、供給側の要因や、米中通商摩擦、中東地政学リスクの高まりをうけて、商品ごと に異なる値動きとなりました。
この内容から分かる通り、コロナの前から米中貿易戦争に巻き込まれた形になっています。やはり商社は貿易にかかわる減速が経営成績に敏感に反映されていく事になります。
同社は「和製穀物メジャー」をめざし13年に巨額を投じて米穀物大手、ガビロン(ネブラスカ州)を買収したが、その後は減損損失を計上するなど誤算続き。柿木社長のコメントには、ガビロンのつまづきの影響がにじみ出ていた。
丸紅が「らしさ」封印 ガビロン誤算でなます吹く
ライバル商社に比べて、丸紅には圧倒的な稼ぎ頭がない。
「特徴がないから、あえて積極的に買う理由がない」
購入する特徴がないという理由から、値ごろ感のある価格まで落ち込んでいます。
就職先として考えると、
仲介型ビジネスから事業投資型ビジネスへと変化していくことで、過去最高益を更新する勝ち組企業へと変身している
丸紅は就職するにはどうなのか?今後の見通しと将来性
事業投資型ビジネスは、ハイリスク・ハイリターンなため、成功体験を得られている社員は少ないが、求められる人材像が体育会系からバランスのとれた人へと変わってきているため、働きやすく、条件の良い職場と言える
「売れる商品」を作ろうとして負けてきた家電メーカーと違い、「利益の出る仕組み」を作ってきた企業文化が強み。資源価格のリスクはあるものの、他の事業で利益を上げることで生き延びていく可能性が高い
マイナス評価だけではなく、経営の安定さとともに、丸紅は、旧財閥系企業であり、国家を相手にする仕事が多いのも特徴で国の許可が降りなければ、実現できないような大規模な事業を世界中で展開しています。
配当政策および本年の配当について
2020年3月期から2022年3月期までの中期経営戦略期間における配当につきましては、各期の業績に連動させる考え方に基づき、連結配当性向25%以上、かつ各年度の期初に公表する予想配当金を下限とすることを基本方針とします。
2020年3月期の年間配当金につきましては、2019年5月9日に公表した1株当たり35円(下限。中 間配当17円50銭実施済み、期末配当17円50銭)の予定から修正を行っておりません。
新型コロナで丸紅が赤字転落
新型コロナウイルス感染症の世界的拡大、および原油価格の下落により、保有資産の価値を見直した結果、減損損 失等の一過性損失が発生する見込み
石油・ガス開発事業合計 ① 約△1,450 億円(OPECプラス減産合意ならず、急激な原油価格の下落)
米国穀物事業合計 ② 約△1,000 億円(ガビロンのれん代損失計上)
チリ銅事業における減損損失 ③ 約△600 億円(世界経済景気悪化)
柿木社長も「穀物事業は新型コロナがなかったとしても(穀物価格の低迷という)ボディーブローを食らい、不振が続いていた。この辺で身軽にしてやりたかった」と述べ、新型コロナによる業績修正を機に膿(うみ)を出したと認めた。
新型コロナで丸紅が赤字転落へ 減損ドミノは起きるのか
ぐっと下がったので、追加購入しておきました。2020/3/27は含み益が出ていますが、実際の決算日の報告によってはまた下がるかな。それから、業績回復にも少し時間がかかりそうなことを社長さんが言っているし。
5位 三菱ケミカル
配当実績2019.3
1株配当40円
業種
総合化学首位。化学・レイヨン・樹脂が合併した三菱ケミカルが中核。田辺三菱製薬、大陽日酸も
PER/PBR
PER 11.11 株価収益率=時価総額÷純利益 15以下なら割安
PBR 0.65 株価純資産倍率=株価÷1株あたりの株主資本
※1株あたりの株主資本=株主資本÷発行済み株式数
※1.0以下なら健全
EPS(一株あたり当期利益)(円) 119.22円
17.3 106.7
18.3 147.1
19.3 119.2
20.3 57(予想)
自己資本比率 25.7% 可もなく不可もなく普通
ROE 12.7% 10%くらいが目安一般的にROEが高ければ高いほど、投資価値のある会社
営業CF 4,155 ( 3,979)億円 前期よりプラス本業がうまくいっている
投資CF -8,950 (-3,359) 億円 設備投資などの固定資産 を積極的に行っている
財務CF 5,190 (-1,505) 億円 借入金や社債などで資金調達している
現金等 3,215 ( 2,776) 億円 前期と比べて現金が増えている
分析
2019年 化学 売上高ランキング 日本1位
まぎれもなく日本最大の化学メーカーです。配当性向もかなり高い位置にいます。
コロナの前から業績は悪化しています。営業利益2019/3 3Q累計と、2020/3 3Q累計は、 2,648 ⇒ 1,810と減少しています。その中でもケミカルズセグメントの落ちが激しく、
が要因です。コロナの影響により、市況下落はますます続く事になると思うので業績悪化は免れない。それを反映して株価がかなり安くなっているという現状です。
今期の利益は、前年と比較して半分以下になっているのがとっても気になります。短期的に考えて積極的に買いにいくのはちょっと厳しい業績ですが、過去10年間の業績拡大の実績と、今後の経済回復後の業績の伸びを期待し、長期保有目的で購入するのはありかと。
配当政策および本年の配当について
当社は、企業価値の向上を通して株主価値の向上を図ることを株主還元の基本方針としており、配当につきましては、今後の事業展開の原資である内部留保の充実を考慮しつつ、中期的な利益水準の30%を連結配当性向の目安とし、安定的に配当を実施することとしております。