2/14に出た、2018年度通期決算資料見ましたか?
株価は2/14 18万円を超えていたのが、一気に2万円ほど下げて16万円台となりました。この原因を詳しくひも解いて、今後、優待が続くのかを検討してみたいと思います。
売上高
売上高 3,664億円(前年比69億円増、+2%)
売上高は伸びている!いい傾向ですよね。
営業利益修正ガイダンス営業利益未達 -11億円
これが問題です。売り上げは伸びているのに、営業利益は下方修正後、さらにそれも達成できず-11億円という悪い結果になりました。営業利益 実績229 予想240 (-11)
主な原因は
人件費増: 19億円(人件費単価上昇)
株主優待影響: 34億円
主要な原因の中で挙げられているのが、株主優待の影響です。34億円利益を押し下げています。売上が69億円伸びているに34億円分は、優待で利益が飛んでしまったって事になります。
株価が下がった主因
上記営業益が下がったことを踏まえ、
配当方針を「調整後当期利益の30%を配当として株主様へ還元する」に変更
これがきいたのだと思います。利益が下がったのに、今年の配当は予定通りでした。今年の配当金は38円と、予定通りです。ただ、これを配当性向で換算すると58%と、かなりの高い数値であり、このままだと経営が持たないとの事で日本の平均配当性向に合わせてきた感じです。
大手企業が中心の日経500種平均株価の構成銘柄でみても、配当性向は31.1%
配当が減る
経営が悪い(利益減)
配当が減る
のれん残高減損リスクがちらつく
これによって、大きく株価を下げたのではないでしょうか。配当が減る事で魅力を感じなくなった人、株価が大きく下げる・優待もなくなるのではと思った方がいっぱい株を手放したのかなと思います。
株主還元方針
2019年の株主還元方針は、
配当方針を「調整後当期利益の30%を配当として株主様へ還元する」に変更
株主優待は現行の制度のままで継続実施
私は、これをちょっと評価しています。現金に響く配当金を減らし、株主が喜ぶ株主優待は据え置く。来年になれば、前年比としてみれば、同じくらい株主優待は利用されるでしょうから、株主優待の影響は少なくなります。
それから、今年の配当は据え置いた事も評価しています。株主にいきなり損失は負わせずに、告知した形です。これによって株価の下落を最低限に済ませる事ができたのではないでしょうか。株主を大切にする姿勢、株価を大切にする姿勢が現れているのではないかと考えました。
2019年ガイダンス
2019年の予想です。
営業利益 億円 2019年予想220 2018年実績229 (-3.8)% (-9)
いつもの強気な予想と反し、利益が減るという堅実な予想になっているのではないでしょうか。
優待改悪はあるか?
やはり売り上げと利益次第ではないでしょうか。
すかいらーくは株価を大切に見ているように思います。株価に影響が出ないように、株主に多大な不利益を与えないように運営しているように思います。
このためには、売上を増やした上で、利益も上積みしていかなければならないわけですが、利益は減っていく方向です。自社での予想もそうなっています。
ただ、年間利益128億円を叩き出す巨大・優良企業です。同じ業種で絞れば、マクドナルドに次いで2位にランキングされます。
利益が減っていて、不安になりますが、来年の株主優待はこのまま予定通り、よっぽど毎月のIRレポートで売上が低くなる時には保有数は減らしていこうと思います。1月は、売上高前年比4.4%で、既存店も2.4%でいい指標が出ています。
2019年ガイダンスでは、売上高成長率は1.0%を目標としているのでいまのところ1月はこれを上回っている事になります。
ちなみに今回の下げで買い増しました。(^_-)-☆
PER 25.03 倍
PBR 2.57 倍
自己資本比率 39.7%
既存店売上増減分析
-23億円 イートイン
+28億円 デリバリー
+9億円 テイクアウト
デリバリーやテイクアウトの需要が増えていて、通常のお店の中で食事するのは減っているって事ですね。
買い増し成功
私はスカイラークと相性がいいみたいで、私が買うと上がるみたいな感じになっています。
現在 2019/2/19 終値 1,702円
あっさり1,700円を回復しちゃいました。
あ、それから、すかいらーく株については運がいいだけで、その他については買ったら下がって、ナンピンしたらまた下がってみたいな。(-_-;)
優待株強し
すかいらーくの優待はやっぱりみんな欲しいのではないでしょうか。だから株価が下がれば買いやすくなるし。17,000円台を割ってくると割安感、買っちゃおうかなと思う人が増えるのか。
株価なんて気持ちの問題ですよね。業績が悪くても欲しい株は欲しいって感じでしょうか。