オリックスが安い理由
行っている事業に不安があります。この先大きく業績を落としてしまうのではないか。収益の悪化から、株価下落、減配が不安です。
不動産運営
ホテル・旅館業はインバウンド需要激減
コンセッション
関西空港、伊丹・神戸空港も利用者半減
航空機リース
航空機リースでも、飛行機乗る人がいない。航空会社から回収できるのか?
といったところに、大きな不安を抱えており、株価低迷中、割安で放置されています。
コロナの影響を考える
6月の利用率が国際線27.0%、国内線53.8%だったANA
ANAホールディングス(9202)傘下の全日本空輸(ANA/NH)が8月6日に発表
観光庁が発表した 2020 年 5 月(第 1 次速報)の宿泊旅行統計調査によると、ホテルや旅館など宿泊施設の稼働率は、4 月の 16.3% を 3.5 ポイント下回り 12.8% だったことが明らかになった。
2020年5月のホテル稼働率、12.8%で過去最低を記録 日本人宿泊者数は81.6%減
4月から6月期は、コロナの影響によりサービスに対して利用者数が少なくかなり厳しい状況での運営だったはずです。
オリックスの四半期報告書4~6月
ところが、思ったよりもずいぶんいい報告でした。
第1四半期累計(2020年4月1日~2020年6月30日)
収益を減らしてはいるものの、しっかり黒字を維持しています。1株当たりの四半期純利益は40.08円となっています。
2020年3月期有価証券報告書と比較する
2020年3月期(通期)の1株あたりの純利益は237.38円です。
2021年第1四半期は、40.08円、単純に4倍すると、本年の1株あたりの純利益は160.36円となり、減益となるものの本年の配当性向は50%という事なので、1株あたり80円程度で、2020年と同じレベルでの配当が期待できます。
配当性向は50%
21.3期 配当性向について 50%とする事を公表しています。これは、配当ちゃんと出しますという意思表示です。
コロナ禍による影響は?
一番影響を受けているのが、ORIX USAです。今期は、金融収益/サービス収益は堅調だが、与信費用増加したため、大きく影響を受けています。次が不動産(運営)で、宿泊施設を全館休館した影響がでています。
セグメント利益は
環境エネルギー、保険、銀行・クレジットで前年より増益となっています。
今後の予想
現状でコロナ問題は収束が見えていません。今期業績見通しは公表されていません。
その中で、4~6月期の四半期報告は純利益500億円を確保しています。緩やかに正常化した場合純利益2,000億円前後と試算しているので、かなり良い線で業績を確保している事になります。
4月から6月はコロナ禍の影響がかなり厳しく、ロックダウンなどで色々な業種の方が苦しむ中利益をしっかり確保している事は評価が高いポイントではないでしょうか。
まとめ
2020年4月~6月 第一四半期の営業成績は、前年同期比で-27.7%。業績は落としてはいるものの、しっかり純利益を確保しており、思ったほど悪くない報告でした。
悪い事業環境でもしっかり利益を確保
配当は昨年同等を期待できる