初心者におすすめ?
セブン銀行は、100株購入で2万円台と、よく雑誌などで「初心者におすすめ」など取り上げられています。セブン銀行は本当におすすめできるのかちょっと見てみました
セブン銀行はセブン-イレブンやイトーヨーカドー店舗、空港、駅などにATMを設置しており、手数料収入がおもな収益源。グローバルリンクアドバイザーズの戸松信博さんいわく「収益モデルが特徴的。一般的な銀行と違って”非金利収入”が収益源となっており、ATM手数料収入は全体収益の89%に及びます。つまり、景気の変動(長期金利の上下動)による業績への影響を受けにくい銀行と言えます」とのことだ。
株初心者にもおすすめの高配当な「5万円株」2銘柄!
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ルディングス」、TOBも期待できる「セブン銀行」に注目
セブン・イレブン内にATMが設置されていて、よく見かけます。「セブン&アイ・ホールディングス」傘下の日本の銀行です。
日本国内のほかにアメリカ合衆国やインドネシア、フィリピンにもATMを展開して事業をおこなっています。
セブン&アイのグループ各店舗に設置したATMから、提携先金融機関や利用者から得られる利用手数料が主な収益源で、経常収益の90%以上がこの利用手数料となります。
口座も開けるセブン銀行
収益を見ると、ATMだけ置いているのかと思いますが、口座を開く事ができます。
セブン銀行と、「銀行」という名前がつくだけあって、セブン銀行口座を持つことができます。すべての口座開設者にキャッシュカードが発行され、預金通帳は提供されません。利用明細はインターネットバンキングやモバイルバンキング、スマートフォンアプリで確認可能です。
Web上で完結できるサービスですね。
現金引き出しは、セブンイレブンに設置してあるATMで行う事ができ、24時間対応可能で、日中なら手数料無料で入出金可能なのが魅力です。
また、セブンイレブンは、たくさんあるし、ATM設置台数は、ゆうちょ銀行に次いで日本において2番目の規模となっています。
配当利回り3%を超えてる
2022/3/4現在、株価247円。年間配当予想は1,100円です。
配当利回りは4.45%になります。まぎれもない高配当銘柄です。
株価も安いし、手ごろに購入できますね。
基本情報
PER 14.6倍
PBR 1.21倍
かなり割安って事はないですけど、そこそこな金額ですね。
配当性向 49.9%
配当金は100株あたり1,100円で、投資的にはリターンも大きいですが、配当性向50%近くなので、利益の半分は配当に回しています。
配当性向が高いのはあまりよろしくないように思います。
配当性向が30%台なら、さらに配当を出す余力もあるし、将来に向けた設備・開発費にも投資していける事になりますが、配当性向が高いという事は、それらに振り向けるお金を減らしてしまう事につながります。
中核事業は現金プラットフォーム
セブン銀行の中核を担う事業は現金プラットフォームです。
セブン‐イレブンをはじめとするグループの2万店以上の店舗インフラを活用し、原則24時間365日利用できるATMネットワークを構築することで、お客さまの暮らしに密着した「おサイフ」代わりの銀行サービスを「安全、確実、迅速」に提供することに努めます。
経営方針、経営環境および課題等
また、利便性の高い当社ATMネットワークを他の金融機関等に活用いただくことでお客さまサービスの向上や事業効率化に繋げていただく等、共存共栄の理念に基づいたサービスの実現を図ります。
あくまでも事業の中核にくるのは、現金の取り扱いという事になります。
今後、サイフケータイ、QRコード決済、キャッシュレス決済が進む中で、現金を中心とした収益モデルが成り立つのかどうか、ここ5年くらいは大丈夫かもしれませんが、そこから先はちょっと不安になります。現在は、現金をチャージする際にATMを利用しているわけですが、この流れが本当に続くのかポイントになるかと。
2021年3月期の決算資料によると、
経常収益 1,202億円のうち、1,087億円がATM受け入れ手数料です。
実に90%以上はATM受け入れ手数料で成り立っている事が分かります。
ネット銀行が増える中で、ネット銀行への給与振り込みから、QRコード決済へのチャージはネット銀行と連携という道筋の方が私は自然に思えます。
ここ数年の見通し
2021年12月末の実績において
ATM設置台数は26,026台(2020年12月末比1.8%増)
ATM1日1台当たり平均利用件数は96.9件(前年同期間比7.6%増)
ATM総利用件数は686百万件(同9.9%増)
という実績から、直近はQRコード決済を行うためのチャージ取引件数増加などが見込まれます。当面の業績は落ち込む事はなく、安定しているか微増という事になるのではと予想します。
キャッシュレス化と少子高齢化。日本の年齢層において、お金を持っているのは高齢者で、高齢者にとってはキャッシュレスより、普通に現金を使う人が多いという事で、つまりこの高齢者層の比率が高いうちは現金需要はそこまで落ち込んでいかないというのが、現金需要が根強いと言われる所以ではないかと思います。
キャッシュレス化と将来性は?
問題なのはその先ですよね。将来性。それを見て株価は上昇していくものだと思います。
今後、現金はどんどん流通しなくなっていくのではないかと予想されます。
ATMプラットフォーム戦略は、
現金チャージ手段から、行政・医療サービスとの連携となっていきます。今後は金融系だけではなく、中古品売買時の本人確認登録やホテルの事前チェックイン受付等を検証しています。
現金の取り扱いだけではない分野に展開していこうという意思は感じるのですが、ちょっとどんな感じで使われていくのか想像できなくって、先行きに不安感はありますね。