オリックス 2021 . 2Q決算ポイント 配当はどうなる?

オリックス

業績予想はどうなってる?

通期連結業績予想が出ました。

今回発表予想 (B) 190,000

1,900億円の黒字予想です。

純利益予想は良いシナリオに向かっている

21.3月期の業績予想試算は、2020年5月期に、良い方のシナリオで1,800億円~2,000億円でした。

これが、1,900億円予想が出ましたので、配当も期待する事ができます

配当予想

76円は必ず配当が出るという事ですね。

さらに利益がでればそれよりも配当を出すという配当性向50%のいずれか高い方という表現になっています。また、自社株買いを予定しているので今後も株価が上昇していく事が予想されます。

その取得する総数もかなりの大きさで、発行済み株式の4.0%(自己株式除く)という事ですのでかなりインパクトがあります。

セグメント別業績比 2021.2Q

アジア・豪州の投資で、1Qとの比101億円の減少

航空機リース収入の減少、売却益の減少で1Qとの比99億円の減少

事業投資・コンセッションで1Qとの比49億円の減少

赤字が出ているのはこの3つのセグメントに留まりました。この3つのセグメント合計の赤字額が58億円ですが、他の7つのセグメントで利益を上げているので全体的には741億円の利益を確保しています。

2021.1Qとの比較で目立つのは、

ORIX USAでアメリカの投資先信用損失費用の縮小及びファンドの評価損益の改善

不動産 宿泊施設が順次回復

法人営業・メンテナンスリース でレンタカー売り上げ回復

2020.2Qとの純利益比較

純利益は41%減です。

2020.2Qは、1,592億円を確保していましたが本年は938億円と、41%と大きく利益を減らしてしまいました。これをどう見るかですね。

配当利益率 5.5%だけど

11/9現在の株価 1,379.5円 配当予想が年間76円ですので、配当利益率は5.5%とかなり高い水準です。また、オリックスの株主優待はカタログギフトで、これもなかなか評判がよく、この点も考えると配当利益率はさらに高くなります。

ただ、この配当が続くかどうか。

今回の配当性向50%までの引き上げはいつまで続くのかもちょっと心配になりますね。

来年も本年同様コロナの影響を大きく受け、本年と同じような利益水準だとした時に配当性向50%でいってくれるのでしょうか。来年の業績がコロナ影響前まで回復していれば不安事はないのですが、もし来年がさらに悪い状況になれば、配当が下がり、配当が下がれば株価も下がるというシナリオも見えるかも。

今後の予想

配当は必ず76円出るという予想です。近いうちは株価は上昇して安定するのではないでしょうか。

心配事は新型コロナウィルスです。日本国内ではGo To トラベルの恩恵にさずがって、利益を回復している様子が見えます。

ヨーロッパは感染拡大が続いており、首都ロックダウンを再び行うなどがあり、今後も海外航空機リースを中心に、輸送機器セグメント、事業投資・コンセッションセグメントは利益が伸び悩むものと思われます。

また、国内でも感染が拡大していくようだと、2Qで回復した分がまた失われる形になるため油断はできませんね。

また、来年に向けてはどのような業績になるか見通せません。今回の純利益は、業績が良かったのではなく、思ったよりは悪くなかったという事です。純利益40%減益なので、「思ったほど悪くなかった、配当も出るからよかった」という事で株価が回復したとしてもその後業績がわるければまたがっくりと株価下げるかもです。

ただ、事業を多角化し、環境エネルギー、保険、銀行・クレジットは前年同期よりも利益を上げている部分もあり、これ以上の大崩れという形にはなりにくい構造のように思います。

タイトルとURLをコピーしました