連日の下げが気になるすかいらーくです。
やっぱり下がると心理上よくないですよね。
私ははっきりいって、優待目的なので、配当金はあまり重視していません。また、多少株価が下がっても問題ないのですが、気にしているのは優待レベルを維持できるのかという所です。日本基準からIFRS国際財務報告基準(こくさいざいむほうこくきじゅん)に移行することで、「のれん償却費」が不要。見かけの営業利益をかさ上げすることができます。業績が悪化すれば巨額ののれん代減損リスクが発生し、債務超過に陥るというシナリオを恐れていて、それはどれくらい起こる確立があるのでしょうか。
経営成績等の概況
売上収益:粗利
今期 3,594億円(1.4%)
前期 3,545億円
当期利益
今期 169億円(-7.1%)
前期 182億円
注意 ()内は前期比伸び率
注意 売上高=利益(売上収益)+原価、利益(売上収益)=売上高-原価
売上収益は伸びているものの、当期利益が減少している理由
一般経費は、最低賃金の上昇や正社員のベースアップなどにより人件費が増加
売上高はのびているものの、当期利益が減少している理由
高付加価値メニューを提供したこともあり、原価率は前年同期より0.1%悪化の30.1%
2017年の増収減益の要因
Q4の既存店業績悪化
既存店改革を推進するために割引クーポンの発行枚数を10分の1以下に削減したことによる影響
クルー人件費単価上昇
株主優待引当金の増加
株主優待を拡充したことによる費用増
考察
売上高は伸びているのに、収益が減少している。大きな要因は、人件費の高騰と、株主優待を拡充したことによる費用が増えた事。
当期のキャッシュ・フローの概況
現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ11億28百万円減少
前期残高 162億円
今期残高 151億円
営業活動
税引前利益が34億37百万円減少したこと及び法人所得税等の支払額が18億76百万円増加
投資活動
新店・転換・リモデルの店舗投資を含む有形固定資産の取得による支出が12億60百万円増加したこと、IT投資等による無形資産の取得による支出が4億73百万円増加したこと及び敷金及び保証金の差入による支出が6億48百万円増加したことによる
財務活動
財務活動により使用した資金は130億78百万円(前期比82億66百万円減)となりました。これは主に、長期借入れによる収入が70億円発生したこと及びリース債務の返済による支出が11億65百万円減少したことによる
のれん代
前期 146,171,000,000円(1,461億円)
今期 146,140,000,000円(1,461億円)
のれん代とは、買収金額-純資産
毎年減損テスト。のれん代に価値がない。と判断されたら減損処理をしなければならない。売上高の減少だったり、利益の減少が著しくなり、1,461億円の価値はないとなると減損処理が発生する。
今後のれん代減損処理が発生するか?
売上高が伸びている事が救いである。純利益150億円以上の同レベル企業は、ライオン、マルハニチロ、シチズン、キュピー、岩谷産業。
よく比較の対象にされるサイゼリヤで74億円程度。スシローで69億円。ゼンショー(スキヤ)で84億円。このクラスの外食産業と比較しても倍以上の規模を持っているのがスカイラーク。のれん代1,400億円は巨額だけど、外食産業ではトップクラスの純利益を誇っている事も間違いない。
配当金について
2017/12/31
1株当たり配当金 22円(予想24円)
予想から2円安となっていますが1株22円というのはかなりレベルの高い配当金を実現していると言えます。
優待が続くか?
2018年ガイダンス増減分析から、2017年からの増減として、
株主優待引当 2億円(利益からのマイナス)
の計上があります。2018年も株主優待を続けていく意思と、2017年よりも優待の引き当てが大きくなることが予想されています。会社としては、続けていく意思をここに表していると思います。
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