東レは割安?今買い時かな?2020/3

未分類

有価証券報告書を読み解く

やっぱり、法的にも定められている有価証券報告書が一番の情報ソースです。ここに誤った記載をすれば、虚偽記載として法的な処罰を受けてしまう事もあります。

売り上げ

近似曲線をかけば右肩上がりだったものが、やっぱりコロナの影響か2020/3月期は下げてしまっています。

経常収益

それに比べて、経常収益はパッとしません。また、コロナ影響下の落ち込みもひどいです。

自己資本率

常に40%以上を保っており、問題がありません。

ROE=当期純利益÷(純資産-新株予約権-少数株主持分)×100

自己資本利益率は2017年に10%を超えいいところを行っているのですが下がり気味で、2020/3は5.0%と低い値になっています。この辺が株価が下がってしまっている理由でしょうか。

PER=株価÷一株当たり利益(EPS)

株価収益率PERは2020/3期で13.5倍で、2020/7/13現在20倍程度になっています。利益を落としてしまっているので、それに比べると株価はそれほど下落しておらずPERが高い状態になってしまっています。

キャッシュフロー

営業キャッシュフロー、現金も順調に伸びており、問題がありません。

従業員数

順調に増えてきた従業員ですが、今期は若干減らしています。

事業内容

繊維事業、機能化成品事業、炭素繊維副棒材料事業、環境・エンジニアリング事業、ライフサイエンス事業と多岐にわたり、このような複合事業体は私みたいな素人には先を読み通すのに難しい株式だと思います。

事業のリスク

基礎素材製品を広範な産業及び地域に供給しているため、世界的、地域的な需給環境の変化、素材大体の進行により需要が急減する可能性がある。

原油価格の変動を製品価格に十分に転嫁できない

事業拡大・競争力強化を目的として、合弁提携・買収しているが予期した通りの成果が出るか分からない

海外事業現地通貨建て財務諸表が円換算時に為替レートの影響を受ける

年金整理計算の前提条件の変動、課税所得の見積もりの変動が影響を与える可能性がある

重大品質問題

訴訟リスク

環境規制や環境税の導入、法人税率の変動

自然災害・事故災害

情報セキュリティリスク

石油化学産業へのイメージ悪化による企業ブランド価値の低下

環境負荷の低い素材への代替推進

炭素価値導入

新型コロナ

今後の見通し

コロナウィルスの収束時期に大きく左右される。倒産・失業などで需要の落ち込み、世界経済の成長率が一段と低下する可能性もある。

結論

コロナ次第

PERも20倍程度で推移しており、十分安くなっているように思えない。収益の落ち込みと比較して、株価はそこまで下がっていない。

どうしても、基礎素材は世界経済に影響されてしまう。コロナが見通せない現状では回復時期を判断するのは難しい。

もう少し株価が下がってからでも遅くないかも。

タイトルとURLをコピーしました