温泉好きにはたまらない株主優待がすごい極楽湯(2340)2020年3月期決算 買ってはいけない継続企業の前提に関する注記

イラスト 極楽湯

2022年3月期 第1四半期決算短信より

継続企業の前提に関する注記が消えました。

(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。

2022年3月期 第1四半期報告書124KB

連結売上高2,218百万円(前年同期比93.6%増)

業績が急回復しているのが見所です。継続企業の前提に関する注記が消えたことも評価できるので、また優待目的で100株くらいは購入しておいてもいいかなと。

  • コラボイベントが好調に推移
  • 上海市の直営2店舗が営業を再開
  • 武漢店舗の前期FC化に伴う費用削減

確かにお客さん多いです。かなり混雑してて、サウナも密状態です。みんなコロナ疲れで、あんまり構ってられないのかなと。

ただ、優待狙いでいくと、

株主名簿への記録確認を3月末・9月末に行い、同一株主番号で連続して記録された株主様に対して

とありますので、今の時期に購入しても1年以上は優待届かないってことになります。

極楽湯って?

店舗数日本一の温泉施設です。

温泉施設の中に、お食事処を併設しています。

極楽湯は株主優待がすごい

100株以上 取得していると、1年間4枚の入浴券がもらえます。

2年以上継続してもっていると、5枚の入浴券がもらえます。

入浴料は店舗によって異なり500円~700円程度が相場です。この優待には2,000円から3,000円の価値があります。

現在の株価なら10年以上継続して持っていれば、優待プラス配当で十分元がとれます。

自己資本比率

自己資本比率 16.5%(29.7%)

40%以上欲しいのですが、前回の決算よりも大幅に減らしています。

当期純利益の推移

財務ハイライト

売上高はそんなに減らしていないのに、

財務ハイライト

3億4千8百万円の赤字を出してしまっています。

  • 人件費高騰
  • 物価上昇
  • 中国店舗の苦戦
  • コロナウィルスの感染拡大

との事ですが、ここ3年間も営業利益を減らしています。中国への進出は失敗だったと言われています。

当期純利益は32億円の赤字です。

2020年5⽉27⽇

中国進出の失敗

2020年5⽉27⽇
2020年5⽉27⽇
  • 競合店の影響
  • コロナウィルスの影響により全店臨時休業
  • 思うように開業許可が降りない
  • 日本式温泉が十分に浸透していない

フランチャイズ運営企業の都合や、運営の許認可をつかさどる現地当局との調整に時間を要しており、店舗網が広がっていないのが実情

中国では「お湯につかること」自体にはいまだ重きが置かれておらず、日本人が平均1時間程度、サウナや水風呂などを含め浴室にいるとすれば、中国人はその半分の30分程度だという。極楽湯の進出以降、日本ならではの楽しみ方が普及し始めたといっても、それが十分に浸透したとはいえない。

スーパー銭湯「極楽湯」は中国でも通用するのか

中国の方にとっとは、ゆっくりお風呂につかって楽しむ文化はないようですね。それよりもその後の娯楽、マッサージやカラオケに主旨を置く傾向にあるようです。

当初は日本式温泉という形で順調な滑り出しをみせたものの、競合店が多数出ており、中には日本温泉名のパクリ?みたいなものも出てきてカオス状態です。

流動比率

流動比率
企業が1年以内に得られる現預金の額を表す流動資産と、1年以内に支払う現預金の額を表す流動負債を比較したものが流動比率。流動比率高いと、短期的な支払いに比べて得られる現預金の方が多いということとなり、財務的な安全性が高いと判断できます。

流動比率(%)=流動資産÷流動負債×100

73.47%

また、2020年4月以降、日本の店舗でも臨時休業を余儀なくされるなど手元流動性の確保に支障が生じる可能性があることから、継続企業の前提に重
要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。

株式会社極楽湯ホールディングス(2340) 2020年3月期 決算短信

継続企業の前提に関する注記がつきました。

継続企業の前提に関する重要事象等

業績の悪化に伴い、取引金融機関とのシンジケートローンの借入契約に付されている財務制限条項に抵触することとなりました。また、2020年4月以降、日本の店舗でも臨時休業を余儀なくされるなど手元流動性の確保に支障が生じる可能性があることから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。

株式会社極楽湯ホールディングス(2340) 2020年3月期 決算短信

手元流動性の確保に支障が生じる可能性がある→借金返済が滞る→倒産

つまり倒産の可能性があります。

極楽湯としては、

  • 営業再開及び収益向上策の実施
  • コスト削減
  • 緊急経済対策に基づく税金や社会保険料の納税猶予制度及び助成制度の活用
  • 取引金融機関へ財務制限条項の適用の猶予
  • 当面の借入条件の変更等の支援の要請

との事ですが、

財務ハイライト

純利益は、ここ5年間減らし続けています。

今後の業績見通し

コロナの影響は見通せず、今回の経営成績には4月・5月が含まれていない事、コロナ第二波、第三波がくるとまた休業を余儀なくされるため、見通しは暗いと思います。

さまざまな他社商品とのコラボ・期間限定イベントを実施

2020年5⽉27⽇

様々な手立てを講じ、サンリオ商品とのコラボ、映画の期間限定ベントに取り組んではいるものの、「コロナ禍」を吹き飛ばすには力不足です。

まとめ

中国事業が重荷

継続企業の前提に関する注記が記載された

コロナを機会に変革する兆しが見えない

来期もコロナ影響は出るし、どこまでひきずるか分からない

10年以上にわたって持ち続けてきた極楽湯ですが、かなり旗色が悪くなりました。

温泉好きな私は、株主優待が素晴らしい極楽湯の大ファンで、買い増し、買い増しとしてきましたが、残念ですがここあたりで一回手放そうと思います。

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