高配当で人気の三菱ケミカルは買ってもいいの?今買い時?2020年3月期決算

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情電・ディスプレイ関連製品、高機能成形材料、高機能ポリマー、
MMA、石化製品、炭素製品、産業ガス、医薬品等、非常に多岐に亘る事業を行っている会社で、化学分野では国内1位、世界6位の会社です。

高配当が特徴

ここ最近では100株あたり、40円と、かなり高配当だったのですが、利益水準30%を連結配当性向の目安としていましが、今回の決算発表では前期に比べ8円減配。1株につき32円で、連結配当性向は84.0%となりました。

来期の配当予想は

2020年3月期決算説明

合計24円となりました。

自己資本比率

22.8%(25.7%)

40%以上が優良とされる自己資本比率ですが、22.8%とだと可もなく不可もなくです。

株主優待

三菱ケミカルは株主優待はありません。

業績

連結損益計算書(IFRS)

売り上げはコロナ発生前から落ちているのが現状です。本年は米中貿易摩擦に加えコロナの影響を受けさらに急降下です。

景気の影響をもろに受ける業種といわれています。コロナの影響は長引きそうなので今後も業績回復は厳しそうですね。

流動比率

流動資産とは一年以内に現金化される資産で、流動負債とは一年以内に支払期限の到来する返済義務です。

106.89%(106.38%)

すぐすぐ倒産という事はありません。

キャッシュフロー

営業CF 4,520(4,155) ( 3,979)
投資CF -875(-8,950) (-3,359)
財務CF -4,505(5,190) (-1,505)
現金等 2,282(3,215) ( 2,776)

営業CFとは、本業による収入と支出の差額。プラスなので本業が順調。

投資CFとは、固定資産や株、債券などの取得や売却をした時の現金の流れ。

財務CFとは、キャッシュ(お金)の不足分をどう補ったかの指標。お金を借り入れていてプラス。

フリーキャッシュは前の期と比べて下がっている

連結キャッシュ・フロー計算書 (IFRS)

数年を通して見ても、営業キャッシュフローは順当に増えており、投資活動もしっかり行っている事がうかがえます。

2018年度が大きくマイナスなっているのは子会社の大陽日酸が欧州事業取得したことに起因します。一時的な要因で、キャッシュフローの増加につながると予想されます。

景気敏感株

今後の景気によって、売上や収益が上がるかが決まる景気敏感株です。コロナが長引けば間違いなく厳しい状況になると思います。この中で、減配などになればまた株価は下がるのではないかと思います。

連結業績の推移

コロナがこれだけ深刻になる前の事業説明会資料から、今期はかなり利益が下がっている事を予想していましたが、やはり思った通りでした。

来期は営業利益微減という会社予想ですが、世界経済に関わる事なので正確に予測するのは難しいのだと思います。

まとめ

このコロナ環境が続いたとしてもすぐに会社が傾くという事はないでしょうが、景気に敏感なので業績が低迷するのは目に見えていると思います。そうなると、業績低迷すれば株価は下がりますし、配当も減配という形になって、さらに人気のない株となって株価が下がる事も予想できます。

株価は下がっていますが、積極的に買っていこうというのはちょっと勇気がいります。

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