極楽湯の株主優待大丈夫?債務超過が続けば上場廃止に

極楽湯

極楽湯株価急落

極楽湯、決算後、株価が下落しています。

2022/8/31終値 株価231円

です。株主優待を考えると、かなり魅力的な金額になりました。

急落の理由

債務超過です。

資産の合計金額よりも、負債の合計金額が大きい状態で、PBRがマイナスになります。

店舗の商品や設備、土地、全てを売り払っても、抱えている借金、固定費の支払いを合計した額に足りない状況となっています。債務超過が続くと、全ての資産を売却しても返済が足りず、負債が残るので会社の存続が困難となります。

資金ショートとは異なる

手元にある、現金もしくはすぐに現金に換えられる運転資金が不足している状態は「資金ショート」です。借入金の返済期限に間に合わない、納税が出来ないなど倒産に直結する状態です。

産経新聞より「東証、極楽湯に上場猶予」

極楽湯ホールディングス(HD)が債務超過に陥ったため、上場廃止まで2年間の猶予期間を設定した

東証、極楽湯に上場猶予 債務超過続けば廃止

怖いのは上場廃止です。上場廃止になっても株主である事に変わりはありませんが、株の売買はできなくなります。今回のような状況で上場廃止になれば、株価も暴落するでしょうし、会社が存続できるかも分かりません。最悪、株券は事実上の紙くずになってしまう事が考えられます。

2022年3月期 決算

問題の2022年3月期決算です。

継続企業の前提に関する注記事項

継続企業の前提に関する注記事項が出ました。もしかすると倒産する恐れがあるという事です。

コロナの影響が長期化し、将来回収CFを見積もった結果、減損損失2,571百万円の計上となり債務超過▲12百万円に

2022年3月期 決算ハイライト

債務超過に陥った理由

新型コロナウィルス感染症の拡大のため、緊急事態制限、時短要請、休業、酒類の提供制限の影響により営業キャッシュフローの悪化。中国では強制ロックダウンで臨時休業。

さらに悪い事にエネルギーをはじめとしたコスト高、人件費の高騰などにより利益を圧迫しています。

業務改善策

債務超過にあたり、業績改善に向け

  • コラボイベントの実施強化
  • 入館料などの値上げ

を打ち出しています。コラボイベントは結構人気です。店舗に足を運ぶと、慣れ親しんだアニメキャラクターがいて来客動機につながっています。ただ、ライセンス料も気になりますよね。

入館料は50円の値上げ、3億円の収益改善を見込んでいるそうです。

売上高は増加

悪いニュースだけではなく、良いニュースもあります。営業利益・当期純利益は、赤字ですが売上高は14.5%増加している状況です。コロナ禍でも売り上げを回復させつつあるというのが分かります。

売上高は、前期比14.5%増の10,036百万円(1,272百万円の増加)

2022年3月期 決算ハイライト

まとめ

私も極楽湯は長年通っており、株主優待はとても魅力的です。

上場廃止までまだ2年猶予があるので、すぐに手放すのではなくちょっと様子をみようと思っています。

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