2018/10/12 日経新聞からひも解く

ひも解く
米企業の第3四半期の決算発表が焦点。アメリカ1強体制を作っていくのが今回の貿易戦争とアメリカファーストのトランプ政治。第二四半期まで好調な米経済が、第三四半期にどうなっているかは大きなポイントとなる。アメリカ一強のしわ寄せは脆弱な部分に露呈する。リスクの顕在化。

インバウンドは引き続き好調だが、自国に帰った後も日本製品のファンとなり、お菓子、化粧品、おむつなどの輸出につながる。中国、韓国、台湾がインバウンドの大口75%以上を占める。輸出・ネット通販がカギになる。メードインジャパンの強みを出せる製品が訪日客の帰国後消費につながる。

株安連鎖、世界揺らす、NY株831ドル、日経平均915円下げ、米金利上昇が引き金。
世界景気は同時拡大から米国が突出して強い「1強」にシフトし、人民元安など米金利上昇で顕在化しかねないリスクも増えている
長期金利が7年半ぶりの水準まで急ピッチに上昇した点だ。通常、金利上昇は好景気を映し、株高になることが多いが、一定水準を超えると景気や企業業績への影響が懸念される。
米企業の18年度業績は2割増益見通しと好調。今週末から本格化する第3四半期の決算発表を機に、再び強い米経済に焦点が当たれば警戒感が後退する可能性

ここまで来たVR(4)開発競争は終わらない(迫真)終
普及にはハードルが残る。

株安の連鎖が映す世界経済のリスク(社説)
 米国株が急落した直接的な要因は、米国内の金利の上昇だ。トランプ大統領による大幅な減税策もあり、失業率が低下し、物価も徐々に上がっている。米景気の強さを反映し、米10年物国債の利回りは3%台に乗せてきた。
 ただ、企業にすればこれまで都合のよかった低金利の環境が望めなくなる。そうした警戒感が株安の引き金になった。
中国からの工作機械受注の減速が鮮明
イタリアの財政計画は債務削減
英国の欧州連合(EU)離脱交渉がなお難航
米国の利上げ局面ではリスクマネーが引き揚げられ、脆弱な部分が表面化しやすい

世界株安、私はこう見る、当面はリスクオフ優勢に、金融引き締め長期化意識、米長期金利の上昇限定的。ここ数週間、金利上昇が一気に進んだのは強い米経済を前提に金融引き締めが長くなることを市場が織り込もうとしているためだ。米国は減税効果もあって力強い経済成長を続ける。
米国株式相場は史上最高値の更新で割高感が出始め、スピード調整の必要性は認識

米利上げ戦略に試練、株安連鎖、FRB「リスク見極め」、大統領「引き締めすぎ」発言、政治との間合い課題
機械的な利上げからの転換も示唆する。トランプ米大統領は「FRBは狂ってしまった」と異例の口調で株安の責任を押し付けており、政治との間合いも課題になる。(

ドンキの力、改革へ注入、ユニー・ファミマが筆頭株主に、スーパー再生委ねる
ネット通販が勢いを増すなど小売業が変革期にあるなか、ドンキHDは独自路線で高成長を続ける。ドンキHDは実店舗主義を貫き、ネット通販が勢いを増す中でも売り上げを伸ばしている。迷路のような通路と高く積み上げた商品でジャングルのような売り場が特徴だ。ネット通販が利便性を追求する一方で、あえて安い掘り出し物を探し当てる楽しさを演出して集客につなげてきた。

訪日消費、帰国後リピート、菓子・化粧品・おむつ…、輸出拡大で増産も。
スナック菓子「Jagabee(じゃがビー)」と「じゃがポックル」の中国向け輸出を17年に始めたカルビー。じゃがポックルは年間約40億円の売り上げの半分が訪日客によるという。この人気の延長線上に輸出の拡大を狙う。キットカットは世界100カ国以上で売られる定番商品だが、「日本製のキットカットはおいしさや品ぞろえの豊富さが認められ輸出につながった特別なケース」(同社)だという。パイロットの消せるボールペン「フリクション」は訪日客に人気となり、18年上半期のアジア地域での営業利益は約9億円と前年同期に比べ約2倍になった。

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