新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行等に伴う、原油価格の急激な下落をはじめとした事業環境の悪化を踏まえて、各事業における保有資産の価値を見直した結果、減損損失等の一過性損失が発生する見込みとなりました。これを受けて、2020 年 2 月 5 日に公表した 2020 年 3 月期(2019 年 4 月 1 日~2020 年 3 月 31 日)の通期連結業績予想を修正する必要が生じましたので、下記の通り、お知らせ致します。
通期連結業績予想の修正及び減損損失の発生に関するお知らせ
丸紅が安くなったぁと思って購入したら、業績予想が2000億円の黒字から1900億円の赤字に転落
2000億円 → △1900億円
一気に株価も下落です。配当が公表通りに出すということなのでこれは救いなのですが、含み損が(+_+)
このまま持っていていいの?
もしくは、ここはナンピンして攻めちゃう?
丸紅って
国内外のネットワークを通じて、ライフスタイル、情報・不動産、フォレストプロダクツ、食料、アグリ事業、化学品、電力、エネルギー、金属、プラント、航空・船舶、金融・リース事業、建機・自動車・産機、次世代事業開発、その他の広範な分野において、輸出入(外国間取引を含む)及び国内取引の他、各種サービス業務、内外事業投資や資源開発等の事業活動を多角的に展開している総合商社です。
丸紅の強み
穀物をはじめとする食料分野です。 穀物の取扱量は国内No. 1であり、それに派生した飼料・肥料のビジネスでも大きな収益を上げています。
意外と違う!?5大商社を3つの観点から比較!
次に、電力分野です。電力の発電容量も国内No.1で、今期の中期経営戦略においても電力事業への基盤を固めています。
自己資本比率
33.4% → 30.7%
2019/3前連結会計年度末と比較し、2019/12は若干さがっているものの、可もなく不可もなくといった感じ。
流動比率
流動比率
流動資産とは一年以内に現金化される資産で、流動負債とは一年以内に支払期限の到来する返済義務です。
128.06%
流動比率が100%以上なので、ここ1年ですぐに倒産してしまうような事はないと思います。早くコロナがおさまってくれるといいのですが。200%以上あるようならまだ安心できますが、そこまで安心できるという内容ではないです。
キャッシュフロー
営業CF 2,848 ( 2,534)億円
投資CF 225 ( -497)億円
財務CF -4,274 (-2,695)億円
現金等 5,092 ( 6,258)億円
営業CFとは、本業による収入と支出の差額。プラスなので本業が順調。
投資CFとは、固定資産や株、債券などの取得や売却をした時の現金の流れ。プラスなので売却している。
財務CFとは、キャッシュ(お金)の不足分をどう補ったかの指標。お金を返済などにあてていてマイナス。
前の期と比べて下がっているので、経営状態は若干悪化している。
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損失の大半は、メキシコ湾や北海での石油・ガス開発事業や米・穀物事業で発生した減損損失だ。最も大きい石油・ガス事業での下方修正額は約1450億円におよび、下方修正額全体の約4割を占める。資源事業のウエートが小さい丸紅がこれだけの巨額減損を出したことに業界関係者の間で驚きの声も上がった。
丸紅が大赤字に転落、商社を覆う資源安の暗雲
今回の大赤字の要因もキャッシュアウトを伴わない減損が理由であり、キャッシュを稼ぐ力もあるので配当する資金があるからです。
丸紅の決算にみる大赤字でも配当金を出せる理由と今後の配当金予想
基礎営業キャッシュフロー
通常の営業キャッシュスローから営業債権等の増減の影響を除いたもので、本業でキャッシュを稼ぐ力をより把握しやすくした指標
この状況下でも、2020年度の実態利益は出せそうだってことですね。
減損損失とは、投資額のうち回収できない金額のことをいいます。 一言でいうと、投資の失敗です。
すでに投資している投資額から、回収できなくなってしまった金額を損失として計上しており、新たな支払いが発生することではないという意味ですね。
稼ぐ力は衰えてないという見方になるそうです。
丸紅の決算日は?
2020/05/07
まとめ
丸紅も、コロナ環境下で原油価格暴落により投資資金が回収できなくなっているようですが、稼ぐ力に衰えがあるわけではなく、またすぐに倒産という事もなさそうなのでこのまま持ち続けても大丈夫そうです。
ただ、買い増すにはちょっと勇気が、、、。