すかいらーくが外食優待ランキングで1位になるのか。その特徴と、今後もその優待は続くのか私なりに考えていみました。
すかいらーくが1位なわけ
すかいらーくの優待はとっても魅力的です。なぜ外食優待ランキング1位なのかというと、
100株保有で年間6,000円分の優待券
さらに、
300株保有で年間20,000円分の優待券
そして
500株保有で年間33,000円分の優待券
1000株保有で年間69,000円分の優待券
です。
持ち株数が多い方が優待利回りが大きいのじゃ
この優待額が人気の秘密ですね
なにしろこの優待利回りの大きさがポイントです。
売上高も1位
高利回りの優待券を出している会社では、利益を出せていない会社もあります。ところが、すかいらーくは売上高もすごいんです。
サービス部門に割り当てられる売上高の中で、外食系は1位ゼンショHDとなりますが、優待利回りがお寂しい
100株以上300株未満 1,000円分( 500円券×2枚 )
すかいらーくに比べると6分の1の額なんですね。
なので、優待利回りが高い外食産業に絞ると、売上高1位はすかいらーくという事になります。
収益性が高ければ優待も続く
※収益性と売上高の高さは完全なイコールにはならい事に注意
優待は続くのかがポイント
今現在の優待利回りはいいのですが、この高利回りをいつまで続けられるのか?ずっと続けられるのかがポイントです。
業績が悪くなり、収益性が悪くなれば、優待の改悪だってあり得るのです。これは予兆もなくいきなり発表になり、優待改悪された株価は大きな下げに転じます。
なので、業績の危ない高利回りの優待・配当株を購入するのは危険が伴います。優待目的でせっかく買った株が、優待以上に下がってしまったら、さらにその優待もほとんどなくなってしまったら大損です。
優待が、そのまま続くとは限らないよ
2019/8/14 決算状況
そこでしっかり見ないといけないのは決算の状況って事になります。
上期実績はとっても素晴らしいものになっています。
売上高 1,875億円(前年比80億円増、+4.5%)
営業利益 111億円(前年比8億円増、+7.4%)
上期は好調でしたが、下期は厳しい見方を示しています。
下期が厳しい理由
すかいらーくの業績で下期が厳しくなる理由は
年3%の最低賃金引き上げを見込む人件費の上昇
をあげいます。また、すかいらーくの今回の決算資料には掲載がありませんが、消費税増税による影響も懸念されています。
前回決算資料には下振れリスクとして消費税増税がかかれています。
また、営業利益予想も、2018年に比べ抑えてあります。
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2019年12月期 第2四半期決算短信〔IFRS〕(連結) 2
当期の連結業績予想につきましては、2019年2月14日に公表しました項目は、当社グループが、投資家にとって
当社グループの業績を評価するために有用であると考える財務指標として、調整後当期利益を含んでおります。
なお、2019年2月14日に公表済の各連結業績予想数値に変更はありません。
業績予想に変化はないね
会社発表の業績予想には変化はないのですが、経常利益会社予想に対して進捗率が47.6%という事で、50%を下回っている事が気になります。
売上高、営業利益が前年を上回っているのにもかかわらず、通期会社予想と比較して進捗率が50%を切っています。
7月の月次が悪い
さらに悪い事に7月の月次報告が悪かった。
■ 売上概況
全店売上高-2.4%、既存店売上高-4.3%
前年7月と比較して日曜日の日数が1日少なかったことにより2%程度のマイナス影響
前年は6月に梅雨明けしたが、今年は7月下旬まで梅雨が続き、降水量が前年の2倍、日照時間は3分の1、平均最高気温マイナス5℃といった気象条件が重なり約3~4%のマイナス影響
9月からの全店禁煙化に向け、先行して1,000店以上を禁煙にしたことにより、マイナス1%程度の影響
今後について
決算発表の後に大きく株価は下げています。
私は反射的な行動になっていますが、すかいらーくが大きく下げると思わず買い増してしまう。
なぜなら、必ず上がるからです。(今までは)
やっぱりこの優待人気は伊達じゃないってことではないかと思っています。
業績確認は怠るべからず