株の買い方のコツー失敗しない銘柄の選び方

自己資本比率

自己資本は、返済義務がありません。株主からの拠出資本と、企業が稼ぎ出した利益の内部留保とで構成されています。自己資本が多い会社は過去の利益の蓄積が多いという事も意味します。

有利子負債

経営において、借金は絶対悪という事ではありませんが、あまり多いのも好ましくないです。事業規模が大きくなり、利益が出しやすい環境が手に入るわけですが、利子負担が大きくなり、総資産利益率が低くなります。金融機関の意思に左右される経営を行わなければならなくなるのもデメリットです。

キャッシュフロー

営業CFは、会社が1年間で得たキャッシュ量を表します。これがマイナスだと借入金の返済や、新規の投資はもちろん、営業能力を維持するにも借入金に頼らざるを得ない状況です。さらに投資CFもマイナス。投資キャッシュフローは投資活動で生じたキャッシュの増減で、現業を維持するため固定資産取得・売却がここに入ります。通常マイナスになる値ですが、長期間マイナスが続いているようだと危ない会社です。

財務CFは、お金の不足分をどう賄ったかが分かります。借金を返済するとマイナス、資金調達すればプラスです。優良企業はマイナスですが、金融機関に返済を求められてマイナスという事もあり得ます。成長を目指す会社はプラスになる事も多いです。

現金は前の期との比較でプラスになっていれば金回りが順調、経営状態も良いという事になります。

流動比率

流動資産と流動負債の金額を比較し、短期的な支払い能力を判断します。

流動比率は、急な支払いに備えるため現金などの支払い手段がどのくらいあるかが分かります。通常120%~140%くらいが平均的な数字であり、150%くらいが理想であるといわれていますが、棚卸資産、前払費用といった即現金化できない資産も支払い原資として含めてしまっており、実際の入金、出金となるタイミングを考慮していません。

当座比率

当座資産と、流動負債の金額を比較する事で企業の短期的な支払い能力を見ます。当座資産には棚卸資産を含みません。種生そり資産は販売されて代金が回収されるまで支払い能力がありません。通常の企業であれば、棚卸資産は売上高の1か月分相当なので、棚卸資産を分子に含めて計算してももんだいないとも考えられています。

ここで問題になるのが在庫回転期間です。在庫を含んだ流動比率は、平均的な値ですが、当座比率は50%程度。在庫回転期間が1か月程度なら問題なしとなります。

在庫回転期間

在庫回転期間 = 棚卸資産 ÷ (売上原価 ÷ 12)

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